道路に設置している信号灯器をはじめ、交通管制センターへ情報を送る車両感知器、交通信号制御器など、交通信号に関するあらゆる工事を行っています。人と車が共生する現代社会において、道路交通の安全を支える仕事です。
T氏
「実は高所恐怖症で、今でも怖いなと思う瞬間があるんですよ」と笑うのは、信号設備工事班で働くT氏。前職の電気工事会社でも高所作業による電柱工事などは経験していたが、信号機に触れるのは初めてのことだった。「車が行き交う道路や交差点で工事を行うので、慎重に作業を進めます。慣れるまでに3年程はかかりました」
高知県全域の信号設備工事、例えば電球型信号からLED型信号への更新工事や、事故・災害によって故障した信号設備の保守業務に従事している。「信号機が止まると事故や渋滞に繋がり、早急な対応が求められます。ですが故障の原因はさまざまで、知識、技術ともに学ぶことは多いです」
夏は暑く、冬は寒い仕事。前職で慣れてはいるものの、肉体的に楽だとは言えない。「寒さは着込めばいいのですが、夏は少し厳しいですね」。現場は街中のみならず山の上ということもある。「一つとして同じ現場がないことが、この仕事をしていて楽しいと感じる点です。また、信号機の高さまで高所作業車で登ると、普段目にする街並みや風景が違って見えたりするのも新たな発見があって面白いですね」
前職では怒られることが多かったが、豊栄に入ってからは先輩が嫌な顔ひとつせず丁寧に指導してくれたという。「為せば成る環境。やる気さえあれば安心して成長していけると思います」。また、連携あっての業務だけにコミュニケーションが重要だが、人間関係に困ることはなく、楽しい日々を送っている。「現場に向かう車の中でも和気あいあい。同期が3名いるので、プライベートでも一緒に釣りやキャンプを楽しんでいます」
入社後、第2・第1種電気工事士、高所作業車、玉掛技能等の資格を取得し、着々とキャリアアップ。今後の展望についてはこう話す。
「次に取りたい資格は『施工管理』です。今までは現場の仕事が多かったので、次は業務書類の作成等にもチャレンジしてきたいと思っています」